第80号 (平成14年) 安全で快適なタクシーの確保を求める意見書の採択に関する陳情
受理日：平成14年9月4日
付託委員会：総務企画委員会
付託日：平成14年9月26日
議決日：平成15年4月29日
議決結果：審査未了
（陳情の主旨）
現在、日本は長引く不況の中、タクシーの輸送需要は極度に低下しており実車率の低下や実働一日一車あたりの運送収入の低下のため、運転者の年収も他産業との年収格差が二百万円以上低くなっています。地域によっては最低賃金にも達していない状況もあり、これ以上の増車と運賃ダンピング競争はタクシー運転者の賃金・労働条件にも大きくしわ寄せされ、すでに過当競争の激化によってタクシーによる事故も急増しています。
今後ともタクシーを利用者・住民にとって安全で快適な足としていくためにも運転手の雇用と労働条件の維持が欠かせません。そのためには過当競争や運賃ダンピングの防止と適正な事業遂行能力の確保が求められています。
以上の観点から以下について陳情いたします。
（陳情事項）
国に対し、
一 改正道路運送法の適用基準における特別監視地域の指定および緊急調整措置の発動について、供給過剰の実体を踏まえ効果的に対処すること。
二 タクシー事業者の資質を確保するとともに、悪質業者を排除するため、行政処分と点数制について適宜適切に実施すること。
三 運転者の資質の向上のための「タクシー運転者資格制度」の創設を検討すること。
以上の要望事項を実現する意見書の採択をするよう陳情いたします。