第75号 (平成14年) 産業廃棄物処分場建設計画反対陳情
受理日:平成14年3月26日
付託委員会:厚生環境委員会
付託日:平成14年6月7日
議決日:平成15年4月29日
議決結果:審査未了
二十一世紀において地球規模で最も深刻で懸念される問題は、環境破壊であるという事は誰でもがご承知のことであります。環境を保護、改善し、そこに住む人々の生活基盤を守る事は、国、地方公共団体の大きな責務であります。このような状況下において那須町においては、首都圏からの交通の便をよい事に産業廃棄物最終処分揚が大変多く設置され、これまでに水質の悪化や悪臭、ガスの発生、注射針の流出による散乱等の事故が発生し環境破壊が進んでおります。
那須町○○地域においても、これまで多くの産業廃棄物最終処分場が設置され、環境の悪化を著しく進行させております。しかるに今回、那須郡那須町大字○○ 有限会社 A 代表取締役 B氏より、那須郡那須町大字○○、に埋立面積二、五一七平方メートル、埋立容量一七、六八四立方メートルの、建設廃棄物を埋め立てる最終処分揚の計画が提示されました。このような計画は到底許されるものではなく、私たちはこの計画に断固反対し、不退転の決意を持って対峙するものであります。
那須町○○地域は那須町の東部に位置し、余笹川と黒川が合流した豊穣な地域に広がり、米、園芸作物、野菜、和牛等を生産する那須町を代表する純農村地域であります。
このような地域に、産業廃棄物最終処分場が設置される事は、環境汚染がもたらす農業経営への悪影響、生活環境の破壊等、地域住民の不安は、計り知れません。
○○地域における現在の安定な生活を守る事は、そこに住む住民の権利であります。
県御当局におきましては、地域の実情を十分にご賢察の上、産業廃棄物最終処分揚の設置について、絶対許可を為さらぬよう地域住民、関係者の署名簿を添えて陳情致します。