第39号 (平成12年) 「乳幼児医療費の無料化を国の制度として創設することについての意見書」提出を求める陳情
受理日:平成12年5月31日
付託委員会:厚生環境委員会
付託日:平成12年6月8日
議決日:平成12年6月16日
議決結果:採択
近年の少子化の進行は、子供たち自身の健全な成長を脅かすだけでなく、社会経済全般、とりわけ社会保障制度や労働市場などへ重大な影響を与えるものと危惧されております。
こうした少子化の進行に歯止めをかけるべく、各地方自治体は様々な施策に取り組んでいるところであり、その施策の一環として、多くの自治体が乳幼児医療費助成制度を実施しております。
この乳幼児医療費助成制度は、乳幼児の保健の向上と健やかな育成に寄与するとともに、子育て家庭の経済的負担の軽減を図るうえで、極めて大きな役割を果たしております。
しかしながら、この制度の各自治体ごとの格差は大きく、子育てをする親の間では不公平感が拡大しております。また、今後、各自治体に対し、一律に当該制度の拡充を求めることは、現在の厳しい地方財政事情を考えると、大変難しいと言わざるを得ません。
一方、国の少子化対策基本方針では、子育ての負担感を緩和・除去し、安心して子育てができるよう様々な環境整備を進めることとしております。この基本方針による総合的な少子化対策をさらに推進するためには、子育てに伴う経済的負担の軽減としての乳幼児医療費無料化の制度の創設が必要不可欠であると考えます。
つきましては、貴議会におかれましては、「乳幼児医療費無料化を国の制度として創設することについての意見書」を、国に対し提出していただくよう陳情いたします。