第28号 (平成11年) 保育所における「職員配置最低基準」の改善を求める意見書提出に関する陳情
受理日:平成11年12月9日
付託委員会:厚生環境委員会
付託日:平成11年12月15日
議決日:平成11年12月24日
議決結果:採択
一、陳情の趣旨
少子化、核家族の増加、夫婦共働き家庭の一般化に伴い、家庭や地域の子育て機能の低下は著しく、乳幼児を保育する保育所での子育ては、より一層の充実を図る必要があります。また、現在国家的な課題である少子化現象を歯止めをし、安心して子育てをしながら働ける環境を創造するには、保育所における「ゆとりある保育」が必要であり、子供の環境、働く親の環境を調整する意味で、保育所の役割は非常に大きいと考えます。
児童福祉法制定以来五十年が過ぎ、児童福祉法の一部が改正されたところでございますが、これには、「乳幼児が健やかに育成されるように…」との見直しであったかと思いますが、乳幼児が健全に保育され、働く親が安心して働ける環境にするためには、さらなる保育所職員配置最低基準の見直しをお願いいたしたく思います。
現在の職員配置最低基準は、保育士におきましては『○歳児 三:一』・『一歳児 六:一』・『二歳児 六:1』・『三歳児 二〇:一』・『四歳児三〇 :一』・『五歳児 三〇:一』・『園長を含むその他の職員三名』の基準でありますが、この最低基準定数の見直しにより、二十一世紀にふさわしい質の高い子育て、すなわち子供と親の両面から子育て環境を考える質の高い保育制度の再構築が図られると考えます。
つきましては、将来の日本を背負って立つであろう子供たちと利用者要求に応じた保育事業推進のために、保育所運営の基本となる『職員配置最低基準』の抜本的改善を求めて、国に意見書の提出をしていただくように陳情いたします。
二、陳情事項
保育所職員配置「最低基準」の改善を求める意見書を国へ提出をお願いいたします。