第29号 (平成29年) 「ライドシェア」と称する「白タク行為」の容認を旨とした規制改革の自粛に関する意見書の提出を求める陳情
受理日:平成29年9月14日
付託委員会:県土整備委員会
付託日:平成29年9月27日
議決日:平成29年10月10日
議決結果:採択
要 旨
1.陳情の趣旨
(1)「シェアリングエコノミーの成長を促す法的環境整備」という名目の下、「ライドシェア」と称する白タク行為を合法化すべく、道路運送法の改正等について、反対することを求める。
(2)次の事項を実現するよう国に意見書を提出するよう求める。
@ 市民の安心・安全に極めて大きな懸念のあるライドシェアの検討については、極めて慎重に対応すること。
A 公共交通の役割を担っているタクシーがより安心・安全で快適便利な公共交通機関として利用することができるよう必要な諸施策を講ずること。
2.陳情の理由
(1)「ライドシェア」と称する白タク行為については、現在、新経済連盟が、政府の規制改革会議、国家戦略特区諮問会議、産業競争力会議、IT総合戦略本部等に対し要望している。この、ライドシェアについては、道路運送法に抵触するタクシー類似行為(白タク行為)に該当するとの指摘があり、また、運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置かずに、自家用自動車のドライバーのみが運送責任を負う形態となっており、安全の確保や利用者の保護等の観点から大きな問題が生じるとの懸念が危惧されています。
よって、「ライドシェア」と称する白タク行為については、栃木県議会においては、早急にライドシェアの容認に向けた規制緩和については極めて慎重な検討が必要であり、国への意見書の提出を陳情するものです。