第14号 (平成24年) 受動喫煙防止条例の早期制定を求める陳情
受理日:平成24年4月9日
付託委員会:生活保健福祉委員会
付託日:平成24年6月1日
議決日:平成25年6月18日
議決結果:採択
要旨
私たちはスモークフリーの社会をめざし活動をしている団体・個人ですが、今日、喫煙がもたらす健康被害は医・科学的にも立証されています。平成15年5月1日に施行された健康増進法では喫煙の弊害が指摘され、有効な対処策を講じるよう指摘するとともに、わが国も批准し平成17年2月27日に発効したタバコ規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)においては具体的な施策が明記され、すべての締約国が有効な対策に取り組むよう要請されているところです。
しかし、わが国では現状において喫煙被害に関する有効な施策が実行されているとは言いがたく、ましてや毎年6,800人が亡くなっているとも言われている受動喫煙対策は遅々として進んでいないのが現状であり、先進国の中では対策の遅れているきわめて特異な国となっています。
一方、平成22年4月1日から施行された「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」は全国初の条例として注目を集めましたが、今日、当該県民の87%の賛成を得ているほか、喫煙者に限っても59%が賛成しているとの報告がなされています。さらに約7〜8万人の神奈川県民が禁煙を達成したと推計され、県民の健康保持に寄与した条例の社会的効果として評価されているところです。
このような現状の中で禁煙施策は最優先の課題であり、議会におかれては県民の健康を守る立場からも、一刻も早く受動喫煙防止条例を制定されることを陳情します。