第42号 (平成22年) 発声障害の認知と治療の保険適応についての陳情
受理日:平成22年6月4日
付託委員会:生活保健福祉委員会
付託日:平成22年9月30日
議決日:平成23年4月29日
議決結果:審査未了
要旨
陳情の趣旨
痙攣性発声障害(SD)とは、発声時に喉の筋肉が過度に緊張するため声に異常をきたす病気です。主な症状は、無意識に声帯が閉鎖することにより喉が締めつけられているような話し方になる、声が不自然に途切れる、声が震える、場合により息漏れの多いささやくような声になる等です。声をうまく発声出来ないためSD患者の多くが、仕事上の接客、電話、面接又は買い物等日常生活において相当な負担を強いられています。
またSDは医療関係者間でもほとんど知られていないためSD患者の多くが未だ病名も知らないまま各医院を転々としています。中には病名を知るのに10年以上かかった方もいます。
このSDについて現在行われている治療法として喉の筋肉の緊張を和らげるボツリヌムトキシン注射があります。しかし、この注射の効果は数か月しかなく定期的に注射を受ける必要があります。医療費の面においてもこの注射は保険適用外であるため、多額の医療費を要します。また、この注射を取扱う医院も限られているため、場合により通院にかかる交通費も相当なものになります。
以下の3つの事項につきまして、国へ意見書を提出していただきたく陳情いたします。
1 全国の耳鼻咽喉科と、全国の教育委員会に周知
SDはほとんど知られていない病気のため、患者本人が気付けるよう、簡
単なチラシを待合室等に配置。また若年層の発症が散見されるため、学校関
係者に認知してもらうことにより、イジメ防止にもなります。
2 ボツリヌムトキシン注射の保険適用
ボツリヌムトキシン注射は保険適用外かつ継続的な接種が必要のため、医
療費の負担は大きいです。今まで注射を断念してきた患者も注射の接種を受
けられやすくなります。
3 遠隔地でも治療が受けられるように環境整備
ボツリヌムトキシン注射始めとするSDの治療が出来る医院は少なく、限
られた地域でしか治療を受ける事ができません。そのため新幹線や飛行機を
必要とする場合もあります。医師の派遣や、若手医師の研修を行うことによ
り地元でも治療ができるようになります。