第23号 (平成15年) 県立粟野高等学校の存続を求める陳情
受理日:平成15年9月16日
付託委員会:教育環境対策特別委員会
付託日:平成15年9月26日
議決日:平成16年3月24日
議決結果:不採択
一 陳情の趣旨
県立高等学校再編前期実行計画概案の再検討を願いたく陳情いたします。
二 陳情の理由
先に示されました「県立高等学校再編基本計画」は、とちぎ教育振興ビジョンにそって「とちぎ将来構想」を踏まえた計画であり、過日のパブリックコメントにおいてその内容を理解いたしたところであります。
しかし、去る九月三日に発表された前期実行計画において、粟野高等学校は鹿沼農業高等学校と平成二十一年に統合し総合選択制高校への移行となっており、その二年後は閉校になるとされております。
このことは、今後、中山間地域の住民にとって通学や保護者負担の増大に直結することになり大きな衝撃となっております。特に粟野高校は粟野町にとって町の人材育成と町外から多数の生徒が通学する地域の拠点であり本町の振興にとって大きな役割を担っている重要な教育機関であります。
また、昭和四十二年の粟野高校創設の歴史的経緯と生徒一人ひとりの個性を伸ばす特色をもった粟野高校への期待は、粟野高等学校振興対策協議会に参加する二市三町をはじめ一万八千人余に及ぶ存続要望署名簿のとおりであります。
本校を失うことは本町の振興発展に大きな悪影響が及ぼされるものでありますので、投資的効果にとらわれない教育の機会均等への配慮、また、地域の実情への更なる考慮をいただき、地域性を生かした少人数制学科や英語教育を中心とした学科の設置、特色ある中高一貫教育校の設置等、多方面からの検討により、恵まれた教育環境において特色を生かした高校として存続されますよう陳情いたします。