第18号 (平成15年) シベリア抑留問題解決のための立法化にかかる意見書提出を求める陳情
受理日:平成15年9月17日
付託委員会:厚生環境委員会
付託日:平成15年9月26日
議決日:平成15年12月12日
議決結果:不採択
一 陳情の趣旨
標記のことについて、是非立法を通じて早急に解決が図られるよう、政府・国会に向けて意見書の提出を求めたい。
二 陳情の理由
第二次大戦が終わってから、ソビエト及びモンゴルで六十万人を超える日本軍捕虜が強制的に抑留され、厳しい寒さの中で、奴隷労働を強いられてから五十八年がたちます。
そのため、六万人を超える元捕虜・民間抑留者が栄養失調と病気で亡くなり、無事帰国できた元抑留者も苦難に満ちた戦後を送ってきました。
これらの元抑留者には抑留中の賃金も支払われず、恩給欠格者に一人十万円と銀盃・総理大臣の感謝状が、平和祈念事業特別基金から贈られたのみです。
平均年齢も八十歳を超える元抑留者らは、いま人生最後の時を迎え、改めて、当時の強制抑留・強制労働に対する政府の不作為を訴え、早期の解決を求めています。
私たちは、栃木県議会がこうした元抑留者の訴えを真摯に受け止め、政府及び国会に対して、シベリア抑留問題解決のための立法に速やかに取り組むよう、意見書を提出いただくことを陳情します。