栃木県議会トップ

請願・陳情 議決結果一覧

詳細情報

請願・陳情名

第14号 (平成15年) 栃木県立足尾高等学校存続に関する請願

受理年月日

受理日:平成15年9月9日

付託委員会

付託委員会:教育環境対策特別委員会
付託日:平成15年9月26日

紹介議員

小曽戸廣

議決結果

議決日:平成16年3月24日
議決結果:不採択

内容

一 請願の趣旨
 栃木県立高等学校再編前期実行計画を再検討していただき、栃木県立足尾高等学校の存続を請願するものです。
二 請願の理由
 今般発表されました栃木県立高等学校再編前期実行計画は、公立高等学校の適正配置および教職員定数の標準等に関する法律(いわゆる新高校標準法)を基に、有識者による「新時代の学校づくり推進会議」の提言、並びに栃木県議会「教育環境対策特別委員会」からの報告、関係者による意見交換、パブリックコメントと多くの方々の意見を交えつくられたもので、少子化や社会環境の変化など、高等学校教育を取り巻く環境に配慮した「とちぎ教育振興ビジョン」に合致した、明日の栃木を任せる人づくりのためのすばらしい提案であります。
 しかし、この実行計画は、新高校標準法、有識者会議報告書や県議会報告書にも示されている小規模校や地域への配慮に欠けていると言わざるを得ません。
 法第五条で学校規模を本校二百四十人と示していることや、前述の両報告書でも「県全体の地域バランスや通学の利便性などに配慮した適正配置を行い、教育の機会均等に配慮する必要がある」と明確に示しております。
 したがいまして、今回発表されました実行計画は「教育ということに限定した視点からの案」であり、地域の実情や地域振興を含めた「地域を視野に入れた教育」ということも加え、貴議会におかれまして慎重に審議され、修正決定されるものと考えております。
 足尾高等学校は、他地域からは非常に遠隔地であることや、町の過疎化や少子高齢化など、標準的規模の学校での存続を望めるものではありませんが、ご承知の通り、現在の足尾高等学校は、さまざまな地域から五十三名の生徒が集う中、一人一人の願いや思いを尊重し生徒の資質・能力を最大限伸ばすべく、質の高い、きめこまやかな指導をいただき、小規模校しかできない特色ある高校教育が推進されております。また、今後においては、地域性を活かせる学科の設置や全寮制なども視野に入れた計画も示せるのではないでしょうか。
 本計画案が、地域教育に与える影響は誠に大きいものであり、特色ある個性豊かな教育を推進する足尾高等学校にはそぐわないものであるとともに、法及び貴議会並びに有識者会議の報告書の主旨に反するものと思います。
 つきましては、貴県議会での県立高等学校再編前期実行計画案のご審議において、十分なるご審議の上、ご高配を賜り栃木県立足尾高等学校を存続させていただきますよう、ここに請願いたしますのでよろしくお願い申し上げます。

メニュー