第4号 (平成15年) 使い捨てプラスチック容器の使用を減らす努力に関する陳情
受理日:平成15年5月22日
付託委員会:厚生環境委員会
付託日:平成15年6月20日
議決日:平成15年10月6日
議決結果:不採択
陳情の要旨
使い捨てプラスチック容器は地球の貴重な資源の無駄遣い、環境汚染の原因であり将来の子供達の未来のため使い捨てプラスチック容器の減量に努力して下さい。内閣総理大臣、環境大臣あてに意見書の提出をお願いします。
趣旨
前回提出しました使い捨てプラスチック容器の使用を減らす努力に関する陳情書を全国の都道府県および東京都の区市の議会議長宛に提出しご検討頂いた結果、東京都板橋区議会は内閣総理大臣、環境大臣あてに使い捨てプラスチック容器の減量に関する意見書を提出して頂きました。小金井市議会、西東京市議会、清瀬市議会は陳情書の採択、東久留米市議会には陳情書の趣旨採択をして頂きました。私は皆様の議会が板橋区議会などと協力して内閣総理大臣、環境大臣あてに使い捨てプラスチック容器の減量に関する意見書を提出されることを希望します。皆様が一致協力して環境汚染の原因になるゴミを減らして下さい。
東京都板橋区議会の意見書は下記のようなものです。
使い捨てプラスチック容器の減量に関する意見書
現代社会は、大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済社会活動により、大気、水、土壌等への環境負荷が自然の自浄能力を超えて増大している。これは、自然の物質循環を阻害し、公害や自然破壊をはじめとする環境問題を生じさせている。
使い捨てプラスチック容器は、その利便性の高さから大量に流通しており、家庭で排出されるごみの約四割を占め、ごみの減量化の妨げとなるだけでなく、焼却廃棄することにより二酸化炭素等を発生させ環境汚染の一因ともなっている。
また、プラスチックはその素材に石油を使用しており、限りある資源の有効活用という観点からも、使い捨てプラスチック容器の減量化は早急に対応すべき課題である。
資源循環型社会を構築する上では、発生抑制、リサイクル推進のための政策が重要とされているが、プラスチック容器に関してはコスト面等からリサイクルが難しく、生産を抑制することがもっとも有効な手段である。
よって板橋区議会は政府に対し、企業に使い捨てプラスチック容器を減らすよう指導するとともに、再利用可能なガラスビン等の流通量を増やすための対策を講じることを強く要望する。
以上、地方自治法第九十九条の規定により、意見書を提出する。
平成十五年三月三日 東京都板橋区議会議長 菅 東一
内閣総理大臣、環境大臣あて
東京新聞(二〇〇三・一・二三)によると、韓国ではロツテリアなどのファーストフード業者七社とスターバックスなどのコーヒーチェーン業者二十四社が使い捨て用品の使用を減らす努力をしています。
読売新聞(二〇〇三・五・一四)によると、日野市はスーパーなどのレジ袋削減を目指し、買い物バッグ持参を呼びかけるキャンペーンを始めました。
環境汚染が子供達の体や脳に障害をもたらしている可能性も否定できません。
本「新しい胎教 七田 眞 PHP研究所 四三〜五五頁」によると、子供の奇形児出産が激増しています。
朝日新聞(二〇〇三・九・二一)によると、精神障害の子供達が年々増加しています。
朝日新聞(二〇〇二・八・八、二〇〇二・九・二三)や読売新聞(二〇〇二・一二・一六)によると、中学生から大学生までの学力が深刻な状態です。
NHK教育テレビの徹底討論どうする日本の学力低下(二〇〇二・一一・九)によると、日本の大学生のひどい学力低下に大学の先生や経済界の人々が大変心配しています。
評論家の立花 隆さんは本「東大生はバカになったのか」を書いています。
環境汚染も深刻な状態になっています。
読売新聞(二〇〇三・三・二一)によると、全国の工場などから二〇〇一年度に排出された有害化学物質三十一万トンが大気や河川などに排出されたり埋立て処分されました。報告対象外の小規模事業所や家庭などからの排出量は約五十八万トンと推計されています。
NHK教育テレビ 土曜フォーラム 海洋環境の変化(二〇〇三・五・一七)によると、私達が自然が分解出来ない合成化合物、環境ホルモン、プラスチック類をどんどん海へ送り込んだ結果いろんな結果が起きています。死んだ鯨を解剖すると胃の中から沢山のプラスチック類が出てきます。アシカがプラスチック性の漁網が首に巻きつき苦しんだり死んだりしています。今海ではレイチェルカーソンの沈黙の春が起きています。貝がほとんど絶滅しています。海の生物がどんどん絶滅していきます。私達が微妙なバランスの上でかろうじて成立している奇跡の星(地球)の上で生活していることを忘れてはいけないと言っています。
北極では大量のアザラシが病死しました。環境ホルモンによりワニ、魚、貝などにオスがメス化する奇形が生じています。デンマーク、オランダ、アメリカ、カナダでは男児出生率が年々低下しています。植物にも奇形が生じています。
(財)日本生態系協会会長の池谷(いけのや)奉文や米国の民間シンクタンクのワールドウォッチ研究所は鳥がどんどん絶滅していて、現在、地球は生物大量絶滅時代に突入した可能性があると報告しています。
内閣総理大臣、環境大臣あてに使い捨てプラスチック容器を減量する意見書の提出をお願いします。