第86号 (平成14年) 「遺伝子組み換えイネ」を学校給食に使用しないこと、並びにその承認と表示に関して国への意見書提出を求める陳情
受理日:平成14年11月11日
付託委員会:農林委員会
付託日:平成14年12月12日
議決日:平成15年4月29日
議決結果:審査未了
(陳情趣旨)
遺伝子組み換え食品は、その表示義務の対象がごく一部に限られているため、消費者が十分に選択できないまま流通しており、米国での「スターリンク(アレルギーの危険性のある殺虫剤コーン)」混入食品のリコール事件や、国内未承認ポテトのスナック菓子への相次ぐ混入事故等で、国民の不安はますます高まっています。
こうしたなか、遺伝子組み換えイネの開発が進められており、その実験栽培が国内において既に始まっています。もし、食品や飼料としてこれが承認され、流通が開始されれば、国民の不安はさらに高まることが懸念されます。
私たちは、子ども達の健康を守るため、管内の学校給食で遺伝子組み換えの米を使用しないように求めます。そして、その実現のためにも、遺伝子組み換えイネを承認しないよう、並びに、基本的に全ての遺伝子組み換え食品について表示を義務化するよう、国に意見書を提出することを求めます。
アジアに暮らす私たちの主食であり、日本の農業の要としてその環境と文化を育んできた大切な作物であるイネを守るため、以下の通り陳情します。
(陳情項目)
一、子ども達の健康を守るため、管内の学校給食で遺伝子組み換えの米を使用しないこと。
一、食の安全、農業、環境そして文化を守るため、遺伝子組み換えイネを承認しないよう、国に意見書を提出すること。
一、消費者の選択する権利を保証するため、基本的に全ての遺伝子組み換え食品について表示を義務化するよう、国に意見書を提出すること。