第84号 (平成14年) Aさんの早期救出を求める陳情
受理日:平成14年11月25日
付託委員会:総務企画委員会
付託日:平成14年12月12日
議決日:平成15年4月29日
議決結果:審査未了
現在、国民的関心事となっている北朝鮮による日本人ら致事件と同根の問題として、一日も早い救出が求められる懸案に、中国当局によるAさん不当拘束問題があります。
母国中国にいた頃から法輪功の愛好者であったAさん(三十八歳、中国出身)は嫁ぎ先である新潟県で夫のBさんと幸せな日々を送っていました。ところが、本年五月、中国へ一時帰国した際、政府当局による法輪功弾圧の実態を目の当たりにした彼女は、同行していた二人の日本人女性とともに法輪功迫害の真相を伝える資料を北京市内で道行く人々に配布したところ、公安当局に不法逮捕、監禁されてしまいました。二人の日本人女性はその後日本へ強制送還されましたが、彼女には一年六ヶ月の強制労働が言い渡されてしまったのです。
これまでに、多くの無実の法輪功愛好者が公安当局による筆舌に尽くし難い、残虐非道な拷問にあい亡くなっています。彼女の身にも大変な危機が迫っているのです。この八月、監禁後初めてAさんと対面した夫のBさんはその時の様子を「Aは極端に痩せ、生気がなく、手首などに拷問の跡が残っており、見るに耐えないほど衰弱し、全く別人のようでした。このままでは、強制労働所から生きて帰ってこられるかどうかわからない」と語っています。
貴議会におかれましては、北朝鮮によるら致被害者の救出同様、人道的見地に立って日本人の妻であるAさんの早期救出に全力を尽くすよう、国に対して意見書を提出して頂きたく、陳情申し上げる次第です。