第987号 警察官の増員に関する意見書
議決年月日:平成20年6月16日
議決結果:可決
警察官の増員に関する意見書
県民が安全に安心して暮らせる地域社会は、県民の生活や社会経済発展の基盤となるものであり、県民すべての願いである。
しかしながら、本県の治安情勢は、刑法犯認知件数が四年連続して減少したものの、依然として高い水準で推移しており、さらに子どもが被害者となる殺人や強盗など凶悪犯罪の発生や、全国ワースト上位から脱却できない交通事故死者数など、県民の体感治安は改善されていない状況にある。
また、本県は、首都圏に位置する地理的状況や北関東自動車道をはじめとする交通基盤の整備に伴い、県域を越えた広域的な警察活動が常態化しており、今後とも、この傾向は一層顕著になるものと懸念している。
こうした中において、平成十三年から警察官の増員措置が講じられたが、本県警察官一人当たりの負担人口は、全国平均を大幅に上回る六百十七人(全国第十六位)であり、依然として厳しい状況にあることから、県内の治安維持に的確に対応できる警察活動体制の充実・確保が極めて重要な課題となっている。
よって、国においては、このような本県の実情を踏まえ、県民生活の安全と平穏を確保するための必要な警察官の増員について、引き続き特段の配慮をされるよう強く要望する。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成二十年六月十六日
栃木県議会議長 石 坂 真 一
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣 あて
国家公安委員会委員長
衆参両院議長