第968号 年金記録問題を早期に解決し国民の不安の解消を求める意見書
議決年月日:平成19年6月26日
議決結果:可決
年金記録問題を早期に解決し国民の不安の解消を求める意見書
国民にとって、厚生年金や国民年金などの公的年金制度は、将来の経済社会がどのように変わろうとも、やがて訪れる長い老後の安心を支える基本的な制度である。
この度の社会保険庁における、保険料納付記録の不適切な管理により、コンピューター上、約五千万件にも上る、被保険者が特定できない納付記録が確認された。
今般、「厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律案」が今国会で成立する見込みであり、政府は、納付記録の調査を一年間で終えるとしている。
国においては、国民が実際に納付した保険料に見合った年金を確実に受け取ることができるよう、左記の事項を速やかに実施するよう強く要望する。
記
一 社会保険庁のマイクロフィルムや市町村が保有する台帳などの全ての納付記録と、社会保険庁のオンライン記録との照合を速やかに実施し、これまでに被保険者が納付した保険料が、コンピューターに正しく記録され、適正に管理できるようにするとともに、年金に対する国民の不安を早期に解消すること。
二 加入者に納付履歴の確認を呼びかけるなど、政府広報対策に万全を尽くすとともに、被保険者の照会や相談に速やかに対応できるよう、相談体制の整備・拡大を図ること。
右、地方自治法第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成十九年六月二十六日
栃木県議会議長 石 坂 真 一
内閣総理大臣
厚生労働大臣 あて
衆参両院議長