第964号 異常気象による災害対策の強化・拡充を求める意見書
議決年月日:平成19年6月26日
議決結果:可決
異常気象による災害対策の強化・拡充を求める意見書
近年、巨大ハリケーンや記録的干ばつなど、地球温暖化の影響とされる異常気象が世界各地で頻繁に発生し、我が国においても、梅雨期の集中豪雨や度重なる台風の上陸により、全国各地で激甚な水害や高潮災害が発生している。また、昨年には相次ぐ竜巻災害により観測史上例を見ない十二名の死者が発生するなど、異常気象による災害で、多くの人命が失われ、家屋や公共施設、農作物にも甚大な被害がもたらされている。
本年、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の作業部会において、地球に温暖化が起きていることがほぼ断定され、大雨の頻度の増加や熱帯性低気圧の大型化が予測されている。
我が国は、地形的に山林や崖地、河川等が多く、土砂災害等の危険性が高いことから、異常気象の影響が深刻化する中で、災害対策を強化する必要性がさらに高まっている。
よって、国においては、近年の異常気象の状況を勘案し、速やかに左記の対策を講じるよう強く要望する。
記
一 集中豪雨等による災害に強い、堤防や道路等の基盤整備、まちづくりの推進を積極的に進めること。
二 ドップラーレーダーの整備を拡充するなど、集中豪雨や竜巻等の局地予報体制を確保するとともに、災害時の緊急避難体制の強化を図ること。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十九年六月二十六日
栃木県議会議長 石 坂 真 一
内閣総理大臣
総務大臣
国土交通大臣 あて
内閣府特命担当大臣
(防 災)
衆参両院議長