第961号 安心できる地域医療体制の確保を求める意見書
議決年月日:平成19年3月9日
議決結果:可決
安心できる地域医療体制の確保を求める意見書
近年、特に小児科や産科などにおける医師不足が全国的に深刻な状況となっている。
地域住民が安心して生活するためには、救急医療を含む医療サービスがいつでも受けられることが重要であり、医師不足の解消は喫緊の課題である。
医師不足の解消に向け、各地においても医師の集約化や医療機関の連携体制の構築、小児救急での電話相談事業など様々な努力を重ねているが、問題の解消にはほど遠い状況にある。また、医師不足に加えて、看護師や助産師の不足も大きな課題となってきている。
そこで、国においては、医師や看護師、助産師不足を解消し、安心できる地域医療体制を確保するため、左記の事項について早急に措置を講じるよう要望する。
記
一 地域医療の再構築に向け、医師不足の解消を図るため総合的なビジョンを策定するとともに、医療体制の整備・維持のための支援策を拡充すること。
二 小児科、産科等、医師不足が指摘される科目の診療報酬の抜本的な見直しを図ること。
三 看護師、助産師不足に対して計画的な養成を推進するなど、積極的な確保対策を講じること。
四 出産・分娩に係る無過失補償制度の早急な検討と制度創設を図ること。右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十九年三月九日
栃木県議会議長 阿久津 憲 二
内閣総理大臣
厚生労働大臣 あて
衆参両院議長