第951号 脳脊髄液減少症の研究・治療の推進を求める意見書
議決年月日:平成18年6月16日
議決結果:可決
脳脊髄液減少症の研究・治療の推進を求める意見書
脳脊髄液減少症とは、交通事故、スポーツ障害などにより、頭部や全身への強い衝撃によって脳脊髄液が減少することにより、慢性的な頭痛や頸部の痛み、めまい、吐き気、視力障害、耳鳴り、倦怠感、思考力低下、睡眠障害など様々な症状が複合的に発現する疾病とされている。
この症状で苦しむ患者は、全国で十万人以上とも言われており、医療の現場では診断や治療法が確立されていないことから、原因が特定されないケースが多く、周囲の理解が得られずに精神的、肉体的に苦しんでいる状況にある。
最近、この疾患に対する治療法としてブラッドパッチ療法が開発され、その有効性が認められつつあり、長年苦しんできた患者やその家族にとって大きな光明になっている。
しかしながら、この治療法には医療保険の適用がないため、患者は大きな経済的負担を強いられている。
よって、国においては、脳脊髄液減少症の原因究明のための研究を積極的に推進し、ブラッドパッチ療法を含めた有効な治療法を早期に確立するとともに、医療保険を適用するよう強く要望する。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十八年六月十六日
栃木県議会議長 阿久津 憲 二
内閣総理大臣
総務大臣 あて
厚生労働大臣
衆参両院議長