第938号 道路整備予算の確保を求める意見書
議決年月日:平成17年10月7日
議決結果:可決
道路整備予算の確保を求める意見書
道路は、県民の日常生活や社会経済活動を支える最も基本的な社会資本であり、活力や快適な暮らしを支える地域づくり、そして災害に強い県土づくりを推進するうえで、欠くことのできない極めて重要な社会基盤である。
しかし、本県においては、交通手段としてマイカーなど自動車に依存せざるを得ないにもかかわらず、道路整備が不十分な状況にあるため、交通渋滞などにより、円滑な経済活動や日光・那須地域などの観光産業の振興にも影響を及ぼしている。
また、人口十万人当たりの交通事故死者数が、直近では全国ワースト一位になるなど、県民の日常生活にも大きな支障をきたしている。
さらには、耐震補強すべき橋梁等が多数存在することに加え、山間部を中心に落石などの危険箇所が三百箇所以上を数えるなど、安全で快適な道路環境の整備は緊急の課題である。
よって、国においては、地方の道路整備は未だ不十分であることを深く認識し、左記の事項について格段の措置を講じるよう強く要望する。
記
一 道路特定財源については、一般財源化など他の目的に転用することなく、すべて道路整備に充当することとし、道路整備予算は、シーリングの制約対象としないこと。
二 地方の道路財源を確保するとともに、予算の地方への重点配分を行うこと。
三 高速道路ネットワークを構築し、地方都市圏を形成するための基幹施設である北関東自動車道の早期完成を図ること。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十七年十月七日
栃木県議会議長 木 村 好 文
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣 あて
国土交通大臣
衆参両院議長