第925号 北方領土問題の解決促進に関する意見書
議決年月日:平成16年12月27日
議決結果:可決
北方領土問題の解決促進に関する意見書
我が国固有の領土である歯舞、色丹及び国後、択捉四島の北方領土の返還実現は、我々に課せられた国民的課題であり、国民の長年の悲願である。
しかるに、ロシアに対し、我が国が戦後一貫して返還を求めているにもかかわらず、戦後六十年間近となった今日もなお、北方領土は返還されず、日ロ両国間の平和条約が締結されていないことは誠に遺憾なことである。
今後、日ロ関係による政治対話の促進や相互交流などにより理解を深め、北方領土問題を解決し、平和条約を締結することは、両国間の正常化のみならず、国際社会の平和と安定に大きく貢献するものと確信する。
来年は、日魯通好条約締結百五十周年という歴史的な節目の年に当たるほか、ロシア大統領の訪日が予定されていることなどからも北方領土問題解決に向けての具体的進展が期待されるところである。
よって、国においては、北方領土の返還を求める国民の総意と心情に応えるため、日ロ両国間で今日までに採択された諸合意に基づき、北方領土問題の解決及び平和条約締結のため、より一層外交交渉を進めるよう強く要望する。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十六年十二月二十七日
栃木県議会議長 平 池 秀 光
内閣総理大臣
外務大臣 あて
沖縄及び北方対策担当大臣
衆参両院議長