第917号 北関東自動車道の早期完成に関する意見書
議決年月日：平成16年6月14日
議決結果：可決
北関東自動車道の早期完成に関する意見書
北関東自動車道は、茨城・栃木・群馬の三県を相互に結び、各県の主要都市と常陸那珂港を連携することによって東京圏に集中している物流体系を再編するとともに、北関東の各都市の連携・交流を強化し、新たな情報の流れを確立しつつ、東京圏から自立した地方都市圏を形成するための大動脈として極めて重要な基幹施設である。
また、当自動車道は、常磐自動車道、東北縦貫自動車道、関越自動車道はもとより、上信越自動車道等と一体となって、高速道路ネットワークを構築することにより、北関東地域のみならず甲信静地域や東北地域を含めた東日本の広域的な連携・交流による地域の自立的発展や経済の活性化を図るとともに、災害時の防災活動や救急医療体制の確立など、県民の安全で便利な暮らしを実現するうえでも必要不可欠なものである。
国においては、昨年の新直轄方式による高速道路の整備を盛り込んだ高速自動車国道法の改正に続き、今国会で、今後の高速道路整備推進の枠組みを決める道路関係四公団民営化関連法が成立したところである。今後、国においては、高速道路の整備に向け全力で推進していただけるものと期待しているところである。
現在、全線の完成に向けて地元協力の下、用地買収や建設工事が着々と進みつつあり、また、沿線では関連道路網の整備や沿線開発が着々と推進されるなど、県民は、この道路の一日も早い全線開通を待ち望んでいるところである。
よって、北関東自動車道の整備については、これまで以上に事業費を確保していただき、早期完成が図られるよう強く要望する。
右、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十六年六月十四日
栃木県議会議長 平 池 秀 光
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣 あて
国土交通大臣
衆・参両院議長