第897号 国会等移転の早期実現を求める意見書
議決年月日:平成15年6月30日
議決結果:可決
国会等移転の早期実現を求める意見書
国会等の移転については、平成二年に自らその決議を行って以来、「国家百年の大計」として議論が重ねられてきたところであるが、誠に遺憾ながらいまだに結論を得るに至っていない。
この間、災害対応力の強化、東京一極集中の是正、地方分権の推進など、国会等の移転の意義は年々その重要性を増してきている。
このような状況にもかかわらず、このまま移転の決定を先送りすることは、国権の最高機関としての責務にかんがみ、到底容認されるものではない。
国会等の移転は、我が国の出口のない閉塞状況を打破する「究極の構造改革」であり、過日衆参両院の特別委員会がまとめた「中間報告」では、共に移転を実現すべきとしている。
よって、国会及び政府においては、国会等移転の実現に向け、左記の事項について早急に対応するよう、ここに強く要請する。
記
一 衆参両院の特別委員会の「中間報告」を踏まえ、国会全体として議論を進め、早急に移転の決議を行い移転先候補地の決定を行うこと。
二 移転先候補地の決定にあたっては、国会等移転審議会の答申を十分尊重すること。
三 特に国家の危機管理対策の緊急性にかんがみ、その中枢機能たる国会などを、東京都との連携に優れた「栃木・福島地域」に早期に移転すること。
右地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十五年六月三十日
栃木県議会議長 梶 克 之
内閣総理大臣
国土交通大臣 あて
衆参両院議長