第894号 幼稚園・保育所の一元化を求める意見書
議決年月日:平成15年3月12日
議決結果:可決
幼稚園・保育所の一元化を求める意見書
近年、少子化の進行や共働き家庭の一般化、勤務形態の多様化など子どもと子育て家庭を取り巻く環境の変化に伴い、教育・保育に対するニーズは、ますます高度化するとともに多様化している。
これまで、幼児の教育・保育を担う幼稚園及び保育所は、それぞれ文部科学省・厚生労働省の管轄の下で、教育機関及び保育施設として、別個独自に運営されてきたことから、施設等の違いによって受けるサービスと負担に大きな格差が生じるなど、利用者が望むニーズに十分応じ得ない状況にある。
既に、国ではそれぞれの所管省庁において、幼稚園と保育所の施設・設備の共用化など機能の連携を図っているところであるが、これらは各々の設置基準等に立脚した上での運用であることから、今後は、乳幼児期の全ての子どもたちをはぐくむ効果的・一体的な制度の創設が強く望まれるところである。
よって、国においては、隔たりのない教育・保育の実施により、子どもたちを健全に育成するため、幼稚園・保育所の一元化を早急に図るよう強く要望する。
右地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十五年三月十二日
栃木県議会議長 渡 辺 渡
内閣総理大臣
文部科学大臣
厚生労働大臣 あて
行政改革担当・規制改革担当大臣
防災担当大臣(構造改革特区担当)
衆参両院議長