第881号 高速道路の整備促進に関する意見書
議決年月日:平成14年9月18日
議決結果:可決
高速道路の整備促進に関する意見書
高速道路ネットワークの整備は、広域的な連携・交流による地域の自立的発展や経済の活性化を図るとともに、災害時の防災活動や救急医療体制の確立など、国民の安全で便利な暮らしを実現する上で、極めて重要な政策である。
本県においては、活力と美しさに満ちた郷土“とちぎ”の実現を目指して、県土づくりの根幹となる北関東自動車道の整備が精力的に進められており、沿線では、関連道路網の整備や沿線開発が着々と推進されるなど、すべての県民がこの道路の一日も早い全線開通を待ち望んでいるところである。
国において、道路関係四公団の改革が進められており、民営化推進委員会の中間整理では、高速道路の役割や機能が論じられることなく採算性のみの議論に終始している。さらに、事業の継続の是非を進捗率で決定すべきであるという意見や今後の建設に際し新たな地方負担を求めるといった地方の実情を考慮しない一方的な意見は、到底容認できるものではない。
高速道路は、国土形成の根幹的な基盤施設であり、国が責任を持って整備すべき社会資本である。整備の遅れは、地域の振興や発展に大きな支障を来すことが懸念される。
よって、国においては、北関東自動車道をはじめ高速道路の整備に当たっては、地方の意見・実情を十分に踏まえ、事業が遅延することなく、また、新たな地方負担を強いることなく、国の責任において早期整備が図られるよう強く要望する。
右地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十四年十月四日
栃木県議会議長 渡 辺 渡
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
国土交通大臣 あて
行政改革担当
大臣
規制改革担当
衆参両院議長