第856号 警察官の増員に関する意見書
議決年月日:平成12年12月27日
議決結果:可決
警察官の増員に関する意見書
安心して暮らせる地域社会は、県民生活や社会経済発展の基礎となるものであり、県民すべての願いである。
しかしながら、本県は、人口の増加や都市化の急速な進展等を反映し、各種の凶悪事件が相次いで発生しているほか、依然として多発傾向にある交通事故、一層深刻化する少年非行問題、悪質化する環境犯罪などが県民生活に大きな不安を与えている。
さらに、本県は、首都圏に位置するという地理的状況や交通基盤の整備に伴い、都道府県の枠を越えた広域的な警察活動を余儀なくされているが、北関東自動車道の開通等に伴い、今後、この傾向がより顕著になるものと懸念されている。
こうした中、本県警察の現状は、警察官一人当たりの負担人口が全国第四位にあるなど依然として厳しい状況にあり、治安情勢の変化に的確に対応できる警察体制の充実が当面の大きな課題となっている。
よって、国は、厳しい財政状況下にはあるものの、このような本県の実情を十分勘案し、県民生活の安全と平穏を確保するための警察官の増員について特段の配慮をされるよう強く要望する。
右地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十二年十二月二十七日
栃木県議会議長 大 島 和 郎
内閣総理大臣
大蔵大臣
自治大臣 あて
総務庁長官
国家公安委員会委員長
衆・参両院議長