第850号 道路整備予算の確保を求める意見書
議決年月日:平成12年6月16日
議決結果:可決
道路整備予算の確保を求める意見書
道路は、通勤・通学などの交通機能をはじめ、水道、ガスなどのライフラインを収容する空間としての機能など、生活を支え、地域間交流、地域振興、救急・防災等における重要な機能を果たしており、国民生活の向上や経済の発展に欠かせない基盤施設となっている。
しかし、道路整備の水準は未だ十分とは言えず、その整備は緊急の課題であり、道路整備の推進に寄せる県民の期待は非常に大きい。
また、本県における「希望と活気にみちた心豊かなふるさと“とちぎ”」の実現のためには、県土づくりの基本施策である「北関東クロスコリドール構想」に基づき高規格幹線道路から市町村道に至る道路網の整備が不可欠である。
さらに、道路整備によって二酸化炭素などの排出が削減され、人類共通の課題である地球温暖化防止にも大きく貢献するものである。
よって国においては、道路整備の重要性を深く認識され、左記の事項について格段の配慮をされるよう強く要望する。
記
一 新道路整備五箇年計画に基づき、円滑に道路整備を推進していくため、引き続き道路特定財源制度及び道路整備特別会計制度を堅持するとともに、特定財源による道路整備の推進に支障を来すおそれのある制度を導入しないこと。
二 平成十三年度予算においては、新道路整備五箇年計画の完全達成のため、一般財源を大幅に投入し道路整備費を拡大すること。
三 活力ある地域づくり・都市づくりを推進するため、市町村道から高規格幹線道路に至る道路網の整備を一層促進すること。
四 沿道の大気汚染や騒音、地球温暖化問題に対応するため、道路環境対策を一層充実すること。
五 高度道路交通システム(ITS)を積極的に推進するとともに、渋滞対策、交通安全対策、防災対策等安全で快適な生活環境づくりを推進するための道路整備を一層促進すること。
六 地方の道路財源を確保すること。
右地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十二年六月十六日
栃木県議会議長 大 島 和 郎
内閣総理大臣
大蔵大臣
建設大臣 あて
自治大臣
国土庁長官
衆・参両議院議長