第830号 宇都宮地方裁判所管内の裁判官の増員を求める意見書
議決年月日:平成11年7月1日
議決結果:可決
宇都宮地方裁判所管内の裁判官の増員を求める意見書
我が国が、今後とも健全な民主主義社会を維持・発展させていく上で、司法の果たすべき役割と責任は極めて大きいものがある。一方、社会の高度化、複雑化、国際化の進展に伴い、法的紛争が増加し、かつ、多様化している中で、我が国の民事裁判の現状に対し、時間がかかりすぎる等の問題点の指摘がなされている。
宇都宮地方裁判所管内においては、過去十年間の間に裁判官が減員になった支部や合議制がなくなった支部があるほか、地方裁判所裁判官が家庭裁判所裁判官を兼ねている例もある。また、昭和四十九年と平成八年を比較すると、民事事件の新受件数が約二・九倍に増加しているのに対し、裁判官の増加は若干名にすぎない状況である。
よって、政府におかれては、県民の適正かつ迅速な裁判を受ける権利を保障するため、宇都宮地方裁判所管内の裁判官の増員を図られるよう強く要望する。
右地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成十一年七月一日
栃木県議会議長 郡 司 征 夫
内閣総理大臣
大蔵大臣
法務大臣 あて
自治大臣
衆・参両院議長
(陳情書)