第1184号 国民の祝日「川の日」の制定を求める意見書
議決年月日:令和2年12月25日
議決結果:可決
国民の祝日「川の日」の制定を求める意見書
河川と人との関わりは非常に古く深いものである。世界的に見れば、河川は文明発祥の拠点としての役割や、人々の生活の物質的な豊かさの基盤を支える重要な役割を果たしてきている。
また、河川は、人や動植物にとって必要不可欠な自然環境の形成や、人と自然の触れ合いの創出、美しい景観による癒やしなど、その役割や恩恵は幅広いものがある。
我が国にも、全国各地に大小様々な河川があり、身近な自然として親しむとともに、地域社会の中で伝統文化や、農業をはじめとする各種産業を育んできており、様々な分野で貴重な資源となっている。
こうした河川の恩恵を将来にわたり享受できるよう、国民全体が河川に感謝し、河川に対する関心を高める機運を醸成していくことが大切である。
また、河川は、時として自然の猛威をもたらすものであり、常日頃から河川に対する畏怖の念を忘れず、防災・減災に万全を期するために河川に対する適切な理解を促進することも必要である。
よって、国においては、国民が河川の役割や恩恵に感謝するとともに、河川の歴史や魅力等に理解と関心を深め、河川を取り巻く自然環境を国民共通の財産として守る意識の向上を促す契機として、川の日に制定されている七月七日を、国民の祝日として制定するよう強く要望する。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
令和二年十二月二十五日
栃木県議会議長 相 馬 憲 一
内閣総理大臣
総務大臣
国土交通大臣 宛て
環境大臣
衆参両院議長