第1156号 広域的な道路ネットワークの強化を求める意見書
議決年月日:令和元年6月28日
議決結果:可決
広域的な道路ネットワークの強化を求める意見書
道路は、県民の安全・安心な暮らしと地域経済の持続的な成長を支えるために欠かすことのできない重要な社会基盤である。
現在、国や地方では、新たな国土構造の形成やグローバル化、国土強靱化などの社会・経済の要請に応えるため、新たな広域道路交通計画の策定を進めているところである。
その計画を着実に実現するためには、高規格道路の機能強化等に加え、新たな地域高規格道路等の指定などによる広域道路ネットワークの重点的な強化が必要である。
また、平常時・災害時を問わない安定的な輸送を確保するため、重要物流道路の二次指定においては、地方の実情に合わせた路線や拠点の設定が不可欠であり、地方の意見を反映することが重要である。
加えて、防災・減災対策や国土強靱化の推進、高度経済成長期に建設された橋梁等道路施設の老朽化対策などを計画的に実施するため、道路整備・管理に必要となる長期安定的な財源の確保が喫緊の課題となっている。
よって、国においては、こうした地方の実情を十分認識し、広域的な道路ネットワークの強化を推進するため、次の対策を講じるよう強く要望する。
記
一 高規格幹線道路を補完する地域高規格道路等の更なる指定と、広域的な道路ネットワーク強化のための重点的な整備を図ること。
二 重要物流道路の二次指定に当たっては、地方の意見を十分に反映して指定を行うこと。
三 防災・減災対策や道路施設の老朽化対策など、計画的に道路整備・管理が進められるよう、新たな財源を創設するなど、必要な予算を継続的に確保すること。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
令和元年六月二十八日
栃木県議会議長 早 川 尚 秀
内閣総理大臣
財務大臣
総務大臣 宛て
国土交通大臣
衆参両院議長