第1144号 地方創生を実現する広域道路ネットワークの整備推進等を求める意見書
議決年月日:平成30年6月13日
議決結果:可決
地方創生を実現する広域道路ネットワークの整備推進等を求める意見書
道路は、県民の安全・安心な暮らしと持続的な地域経済の成長を支えるとともに、災害時には県民生活のライフラインとして機能するなど、欠かすことのできない重要な社会基盤である。
さらに、急速な人口減少や少子高齢化が進む中、地域活力を維持し、地方創生を実現するには、地域間の交流・連携を強化し交流人口を拡大する必要があり、そのためには、高規格幹線道路をはじめとする広域道路ネットワークを整備していくことが重要である。
現在、高規格幹線道路の機能強化や地域高規格道路(整備区間)の整備については着実に進められてきているが、今後は、これらに加え、地域高規格道路(候補路線)や、地域高規格道路に準じる交流促進型の広域道路についても重点的に整備を進める必要がある。
また、高度経済成長期に建設された橋梁等道路施設が、今後、一斉に老朽化することから、その対応が課題となっている。
よって、国においては、こうした地方の実情を十分認識し、地方創生を実現する広域道路ネットワークの整備等を推進するため、次の対策を講じるよう強く要望する。
記
一 東北縦貫自動車道の渋滞対策やインターチェンジ間隔の長い区間へのスマートインターチェンジの設置など高規格幹線道路の機能強化を図ること。
二 一般国道四号や一般国道四〇八号等の地域高規格道路(整備区間)の整備を着実に推進することに加え、候補路線である一般国道一二一号の整備に対する支援を行うこと。
三 地域高規格道路に準じる交流促進型の広域道路の重点整備を行うための支援制度を創設すること。
四 長寿命化対策を含め、地方が必要としている道路の整備・管理に係る予算を十分確保すること。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成三十年六月十三日
栃木県議会議長 五 十 嵐 清
内閣総理大臣
財務大臣
総務大臣 あて
国土交通大臣
衆参両院議長