第125号 第三百回栃木県議会記念決議
議決年月日:平成21年11月30日
議決結果:可決
第三百回栃木県議会記念決議
戦後間もない昭和二十二年五月二十八日に第一回栃木県議会が開催されて以来、六十年余りが経過し、この間、本県における地方自治は着実に進展し、県勢はめざましい発展を遂げた。
東北自動車道の開通、東北新幹線の開業、北関東自動車道の一部開通などによる交通基盤の整備、国際化・高度情報化の進展、那須水害等の災害からの復興、教育、医療、福祉、文化などの充実による県民生活の向上等、本県の発展に本県議会が果たしてきた役割は大きい。
とりわけ、最近の地方分権改革、行財政改革の推進など、地方を取り巻く環境は地方自治制度発足以来最大の変革期にあるとともに、地方自治に対する県民の関心が高まり、意識も大きく変化する中、地方公共団体の意思決定機関であり、二元代表制の一翼を担う議会の役割と責任は一層増大している。
こうした中、本県議会は現状に安住することなく、従来の監視機能や政策立案機能にとどまらず、広範多岐にわたる県民の意思を確実に受け止め、信頼を得ることができる地方分権時代にふさわしい議会のあり方を追求すべく、本会議質問への一問一答方式の導入、テレビ中継の実施、予算特別委員会の設置など、全国に先駆けた様々な取組を行ってきた。
現在、地域経済が低迷し、経済・雇用対策、少子・高齢化対策、地球環境問題への対応、市町村合併問題など、県政を取り巻く課題が山積する中、本県議会が第三百回を迎えるに当たり、二百万県民の負託に応え、先人の偉業を引き継ぎつつ、更なる栃木県の発展と県民福祉の向上を図るため、自己決定と自己責任による地方分権を確立し、憲法に定められた地方自治の本旨である住民自治、団体自治の更なる実現に向けて、県民の代表として全力を尽くすことを決意する。
右、決議する。
平成二十一年十一月三十日
栃 木 県 議 会