第124号 仕事と生活の調和（ワーク・ライフ・バランス）の推進に関する決議
議決年月日：平成21年6月12日
議決結果：可決
仕事と生活の調和（ワーク・ライフ・バランス）の推進に関する決議
今、我が国の社会は、長期的な経済の低迷、国内外における企業間競争の激化等により、安定した仕事に就けず、経済的に自立することができない非正規雇用者が全雇用者数に占める割合が増加するなど、働き方の二極化が進む中、様々な問題が顕在化してきている。
特に、長時間労働や過重労働などの問題は、単に働く人たちの心身の健康への影響に止まらず、育児や介護などの家庭生活との両立の困難さ、地域社会の担い手不足、さらなる少子化の進展などに波及しており、大きな社会問題となっている。
こうした中、「仕事と生活の調和（ワーク・ライフ・バランス）」という視点から、一人ひとりが健康で生き生きと働き続けながら、安心して妊娠、出産、育児や介護などの家庭生活を充実させるとともに、自らの職業能力の開発を図り、生涯学習や地域活動にも積極的に参加するなど、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じた多様な生き方を選択、実現できる社会を目指すことが極めて重要である。
よって本県議会は、その実現に向け、「仕事と生活の調和（ワーク・ライフ・バランス）憲章」に沿って、県民の理解や合意形成を図りながら、仕事と生活の調和を実現している企業への支援、保育や介護サービスの充実など、行政が企業・労使団体・民間団体等、あらゆる機関と連携しながら、社会的セーフティネットの整備充実に努めるなど積極的な施策を推進し、県民と一体となって最大限取り組むことを決意する。
右、決議する。
平成二十一年六月十二日
栃 木 県 議 会