第117号 地域全体で子どもを守るための決議
議決年月日：平成17年12月19日
議決結果：可決
地域全体で子どもを守るための決議
去る十二月二日今市市において、小学校一年生の児童が下校途中に連れ去られ、殺害されるという痛ましい事件が発生した。
起きてはならない事件が広島県に続き、本県でも起きてしまったことに対し、強い憤りと悲しみを感じる。
今まさに、本県の子どもの安全に対する信頼が大きく揺らいでいる。
小学校生活にも慣れ、毎日楽しい学校生活を送っていた、何の罪もない幼い命が突然奪われてしまったこのような事件が二度と起こることのないよう、学校における安全体制の一層の充実・強化、とりわけ、学校、警察、そして地域ぐるみで安全対策に取り組むことが重要である。
このため、スクールガード・リーダーの早期配置、学校安全ボランティアの組織化・強化等に加え、不審者情報の提供など、学校等及び通学路における児童・生徒の安全の確保のため、全庁を挙げて実効性の高い対策を早急に講じていく必要がある。
さらに、地域においては、住民が力を合わせ大人の責任として、それぞれの地域で児童生徒を見守る体制を築きあげていくことが大切である。
今回の事件は、まさに子どもの安全における非常事態であり、県民全体が国そして県の「宝」である子どもを守るとの強い危機感、不退転の決意を持ち、地域治安の再生に取り組むべきである。
よって、県は、あらゆる機関と連携を図りながら、県民と一体となって地域全体で子どもを守る環境づくりのため、最大限の取組を行うよう決議する。
平成十七年十二月十九日
栃 木 県 議 会