第109号 国土庁長官の発言に抗議する決議
議決年月日:平成12年9月21日
議決結果:可決
国土庁長官の発言に抗議する決議
国会等の移転については、大規模災害に対する対応力の強化、東京一極集中の是正など、日本国の将来を左右する国家的プロジェクトである。このため、様々な分野の英知を結集し、多くの議論や調査検討を積み重ね、昨年一二月二十日、国会等移転審議会が「栃木・福島地域」などを移転先候補地として答申したところである。
しかるに、過日、扇千景国土庁長官が「政治と経済が一体でないと首都にふさわしい都市とは言えない。新しい東京が国際都市にふさわしくなるように手を入れたい。」など事実上移転に反対する発言を行ったと伝えられている。
国会において真剣に審議されている今日、国土庁長官の職にある者からこのような発言がなされることは、極めて軽率であるばかりでなく、これまでの経過を無視したものであり、誠に遺憾である。国会においては、このような発言に左右されることなく、早期移転に向けて審議が更に推進されることを強く期待する。
栃木県議会は、国土庁長官のこの発言に強く抗議するとともに、国会等の移転先として「栃木・福島地域」が最適地であることを、改めて県民はもとより広く国民に訴え、早期に移転が実現されるよう、今後ともなお一層積極的に取り組んでいくものである。
右決議する。
平成十二年九月二十一日
栃 木 県 議 会