第1004号 新型インフルエンザ対策の強化を求める意見書
議決年月日:平成21年10月14日
議決結果:可決
新型インフルエンザ対策の強化を求める意見書
新型インフルエンザはこれまで多くの患者が軽症で回復してきた一方で、滋賀県の七歳の男児が死亡するなど、子どもや高齢者のほか、基礎疾患を有する方等を中心に重症患者が増加するなど、対策の強化が急がれている。
今後、秋から冬に向けて新型インフルエンザの大流行が強く懸念される中、ウイルスの性状変化による毒性や感染力の増大などに備えて、これまでの対策について不断の検証を行い、新たな対策を講じていく必要がある。
よって、国においては、新型インフルエンザ対策を強化するため、以下の施策を推進するよう強く要望する。
記
一 重症患者に対する適切な医療体制を確保すること。
二 ワクチンの速やかな製造と公的助成による接種体制を整備すること。
三 重症化の恐れのある基礎疾患を有する方や医療従事者などへの感染防止対策を強化すること。
四 感染拡大及びウイルスの性状変化を早期に探知するサーベイランス(調査・監視)を強化すること。
五 医療費の支払いが困難な低所得者等が、適切な治療を受けられるよう対策を講じること。
六 地方自治体、医療機関、一般国民に対して迅速・適切に情報を提供すること。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成二十一年十月十四日
栃木県議会議長 青 木 克 明
内閣総理大臣
副総理・国家戦略担当大臣
総務大臣
財務大臣 あて
厚生労働大臣
内閣官房長官
衆参両院議長