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請願・陳情 議決結果一覧

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請願・陳情名

第31号 (平成11年) 陸上自衛隊北宇都宮駐屯地のヘリコプター空中機動旅団化計画と陸上自衛隊宇都宮駐屯地の第六地対艦ミサイル連隊配備計画に関する陳情

受理年月日

受理日:平成11年12月10日

付託委員会

付託委員会:総務企画委員会
付託日:平成11年12月15日

紹介議員

議決結果

議決日:平成11年12月24日
議決結果:不採択

内容

 陳情趣旨
 防衛庁は、一九九五年群馬県榛東村に司令部を置く陸上自衛隊第十二師団のヘリコプター空中機動旅団化計画を明らかにしました。その後、その過半数が北宇都宮駐屯地に配備される計画であることも明らかになってきました。
 ヘリコプター空中機動旅団は湾岸戦争で多くの兵士や物資を輸送し、かつ攻撃部隊であったような対戦車ヘリコプターや大型ヘリコプターなどを中心とする実戦部隊です。北宇都宮駐屯地は現在でも常時二十機以上のヘリコプターが訓練を行い、一日二百回以上の離発着訓練や一か月に一週間以上もの夜間飛行訓練が行われています。旅団化で大型、高出力の攻撃性の高いヘリコプターとなれば、今以上に騒音、危険性が増し住民生活の環境悪化となります。
 先頃起きた航空自衛隊機の入間基地周辺への墜落事故は、民家から数十メートルほどのところに墜落し、あわや大惨事の危険がありました。また、たった一か所の高圧線が切れたことで、首都圏八十万戸が長時間にわたって停電し、市民生活に多大な影響を及ぼしました。墜落した飛行機が群馬県と栃木県の県境で訓練をしていたことも県民にとって見過ごせないことですが、事故は住宅密集地にある基地の危険性をあらわにしたものでした。
 私たちは、この事件から住宅密集地での訓練は中止を求めるとともに、基地の強化となるヘリコプターの空中機動旅団化計画に反対するものです。
 また宇都宮駐屯地の第六地対艦ミサイル連隊配備計画は、防衛庁が全国展開するとしています。前記の計画と合わせ、宇都宮市が全国的に見ても新たな基地強化策の拠点となることを意味しています。なぜ県内でも人口の集中する県都宇都宮市に配備なのかという疑問と不安が起こっています。
 宇都宮市と石橋町、ミサイル本体を置く予定とされている群馬県吉井町でも、自治体首長が「見直しを求め」、議会が「見直し決議」を国にあげています。
 貴自治体が地方自治の本旨に基づいて、県民の安全と健康及び福祉を保持する立場から、これらの内容について真摯に検討されて、先の項目を決議されるよう陳情いたします。
 陳情事項
一、陸上自衛隊北宇都宮駐屯地のヘリコプター空中機動旅団化計画の撤回を求める決議をし、国に意見書を提出していただくこと。
二、陸上自衛隊宇都宮駐屯地の第六地対艦ミサイル連隊配備計画の撤回を求める決議をし、国に意見書を提出していただくこと。

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