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請願・陳情 議決結果一覧

詳細情報

請願・陳情名

第44号 (平成16年) 保育の拡充に関する陳情

受理年月日

受理日:平成16年12月3 日

付託委員会

付託委員会:厚生環境委員会
付託日:平成16年12月13日

紹介議員

議決結果

議決日:平成16年12月27日
議決結果:不採択

内容

(陳情理由)
 保育園の子どもたちは毎日、大好きな保育士や友だちと楽しく遊び生活しています。子どもたちはその生活のなかで、音楽・芸術・文化に親しみ、自然と出会い、保育士や友だちとの関わりを通して成長、発達していきます。保育園は、ライフサイクルにおいて最も大切な人間信頼と社会性を育む初期教育の場です。
 同時に保育園は、保護者の就労等を支援する役割を担っています。近年、保護者の就労状況は多様化し、不況のもとで厳しさを増しています。女性の社会進出も目覚しく、産休明け、育児休業明けの乳児および低年齢からの入園も急増しています。
 さらに保育園は、在宅で子育てをしている親子への子育て支援活動を積極的に取り組んでいます。保育園は、地域の子育て支援のセンターとして、なくてはならない存在として期待されています。
 保育士ならびに調理師等の職員は、どんな生活の困難を抱えている子どもであっても、全ての子どもに平等に人間愛を届けるという専門性を必要とする職業に就いています。職員はその仕事を充実させたいという願いのもとに日々、研鑽に努めています。
 子どもたちひとりひとりのかけがえのない笑顔は、わたしたちの喜びであり宝です。子どもはわたしたちおとなにとって特別なパートナーです。そして子どもは未来です。
 パートナーであり未来である子どもを育む保育園の諸制度を競争原理や経済効率優先に改革する方向は間違いです。「保育所運営費の一般財源化」間題は、保育制度の法的根拠、財源根拠に関わる重大事です。子どもの権利条約ならびに憲法、児童福祉法を尊守した保育制度の拡充こそ、今、必要なことです。
(陳情項目)
1 1歳児保育担当保育士増員費を拡充して下さい。
  1歳児の受け持ち児童数を6名から3名へと改善する栃木県独自の補助事業により保育環境は改善されています。今後も継続し、充実を望みます。
2 3歳以上児の受持ち児童数を改善する補助を新設して下さい。
  保育現場では最低基準の3歳児の受け持ち児童数20名を15名へと改善することが急務と感じています。以後、4,5歳児の改善へとお願いします。
3 障害児の入園枠を増やし事業費を拡充して下さい。
  自閉症的傾向児の認定入園を認めていただいたことに感謝申し上げます。
  障害児の運営費を乳児並みに引き上げるための補助をお願いします。
4 特別保育は正規の保育土配置ができるよう補助を新設して下さい。
  乳児の年度途中入園、延長保育、一時保育などの特別保育(補助金事業)は継続性・安定性がなく大変苦労しています。不安定な補助事業を支える補助を新設してください。
5 入所超過は最低基準を厳守し時限措置として下さい。
  保育園への入園希望は増え続けています。やむをえず定員を超えての入所を受け入れる場合は最低基準を厳守してください。定員増や保育園の増設で根本的な解決を行ってください。
6 実績のある無認可保育園の認可を優先し、企業からの申請は受理しないで下さい。
  利益優先の企業は保育にはふさわしくありません。実績があり、子どもの利益を最優先に保育に取り組んでいる無認可園の認可を優先してください。
7 無認可保育園への助成を拡充して下さい。
  実際に地域の保育を補完している無認可の役割に対して補助を増額してください。
  利益優先の企業立の保育園とは区別した補助をお願いします。
8 保護者負担を軽減するよう助成して下さい。
  第3子の保育料無料化ならびに第2子半額は大変喜ばれています。今後もさらに減免されることを期待します。
9 保育士・職員の給与水準を改善する補助を新設して下さい。
  補助金事業の不安定性の改善だけでも給与水準の改善につながります。
  人間の初期教育を担う保育の専門性と質の向上を目指して、ぜひ、支えをお願いします。

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