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第31号(平成29年) 宇都宮市のLRT整備計画に伴う「県道の占用」に反対する議決を求める陳情

受理番号 第31号
(平成29年)
受理年月日 平成29年9月19日
付託委員会 県土整備委員会 委員会付託年月日 平成29年9月27日
議決結果 不採択 議決年月日 平成29年10月10日
紹介議員
第31号(平成29年)
  宇都宮市のLRT整備計画に伴う「県道の占用」に反対する議決を求める陳情

要  旨
1.陳情の主旨
 本件・宇都宮市のLRT(路面電車)整備計画は、一部の推進者により「栃木県を南北
に貫くJR線に対し、(次元の異なる)乗客の容量が小さいLRTを『東西基幹公共交通
の基軸』などと位置づけ、階層性(バスとの乗り換え)のあるネットワークを構築したい」
等とする「市民の移動の利便性を無視した思いつきの構想」です。
 その構想は、路面電車の経歴のない宇都宮市に「全線新設で導入するのが謳い」で、
「中心部を走る県道・JR宇都宮駅前大通り」を始め、市・町道へ、全長18q(うち15q
が宇都宮市でJR駅東の工業団地へ12q・西中心市街地へ3q、芳賀町3q)軌道を敷設
しようとするものです。
 ところが、導入の構想が生まれ「LRTありき」となって20数年を経た現在、昨年11月
の宇都宮市長選挙で明らかになったとおり、佐藤市長は僅差で勝利しましたが、出口調査
によれば、市民の多くは、「LRT敷設によって移動が不便になり・物資輸送に支障が出
る」、「市の在り様や道路交通・公共交通の体系を根本から覆す」ことから、「相応しく
ない・必要ない・迷惑な装置になる・反対」が、過半を大きく超えました。(NHKの出
口調査、必要ない・反対が62%、賛成38%)
 私達の陳情の主旨は、貴県議会が「国土交通省へ工事施行認可申請の進達」に係る案件
「県道の占用」について、「LRTは必要ない」とする宇都宮市民の思いをご理解のうえ、
『反対』・『否決』をお願いすることです。

2.宇都宮市民が「LRTを必要ない」とする主な理由等について
 平野都市の宇都宮市は、路線バスで発達・発展をしてきました。
 路線バスが、四方八方から狭いながらも、片側3車線の貴重で重要な西駅 前大通り(県
道)へ収束して、中心部やJR宇都宮駅へと向かいます。
 1)路線バスの街の大通り(県道)へLRTを敷設することの疑問について
   私達市民は、本件、「路線バスに大きな不満がない」にもかかわらず、観光地向き
  の一編成3両で53席、定員155席と小さく、使い勝手の悪いLRTの敷設によって、
  「路線バスとLRTとの乗り換えを強要される不便」や、「3・2車線の東西両大通
  り(県道)が軌  道と停留所とで2車線を占拠され、道路機能を大きく損ねる」こ
  とに関して「相応しくな  い・必要ない・迷惑な装置になる」として反対をしてい
  ます。
   むしろ、市民の移動等にとって「LRT導入の具体的なメリット」を見い出せずに
  いるのです。
   また、最近、LRTは、容量が小さいので「路線バスも大通りを並走する」と変え
  ているにも拘わらず、「無責任な延伸論を抑える」ことができないなど、支離滅裂で
  す。
   私達は、バスによる公共交通ネットワークの充実で「日本一のバスの街」を目指し
  て欲しいとしています。近未来に、燃料電池バスや、電気バス、無人走行の小型バス
  が期待されています。
   なお、JR駅東・西口を結ぶ「東西基幹公共交通」に関しては、「路線バス等公共
  交通と緊急車両に限るJR駅横断トンネル」によることが可能です。
 2)柳田大橋の渋滞対策としてのJR駅東部地区優先整備の疑問について
   私達は、「優先整備のJR宇都宮駅の東部地区」こそ、疑問であるとしています。
   東部地区のLRTは、JR駅東口から東大通り・鬼怒通り(県道)を経て、終点の
  ホンダ北口まで15q・44分を要します。乗客は、座席数が少ないので、「立っての通
  勤・通学」を強いられます。
   県道等の道路機能に大きな犠牲を強いるLRT敷設、工業団地等へ通勤・通学等大
  量輸送には「使い勝手が悪く・無理があって、企業バス等に劣る」ので、利用者を確
  保できず「渋滞解消には相応しくない」ことから、「清原工業団地へ、輸送力の大き
  い道路橋の架橋」との比較を提案していますが、「LRTありき」で検討をしていま
  せん。
   「道路橋の架橋・増設」で柳田大橋の渋滞が解消できれば、JR駅東口から鬼怒川
  の渡河・8q、車は20分を要しません。企業バスは勿論、工業団地を巡行する急行バ
  スの運行も可能です。

3.宇都宮市民の期待と宇都宮市の推進手法、厳しい国民目線の審査等について
 1)宇都宮市民の「LRTへの期待」を確認しないプロジェクト推進手法の疑問につい
   て
   宇都宮市は、本件、「県都・宇都宮市の在り様」に係る大事業について、「東西基
  幹公共交通の基軸」としながら「全長18qの全体計画を策定できず」、平成25年3月、
  一方的に「基本方針」を定め、柳田大橋の渋滞対策を目的に「JR駅の東部地区を優
  先整備したい」としました。
   宇都宮市民は、「東部地区を優先整備する」とされて以来、「工業団地など東方の
  問題」と解したことや、「反対をしても無理」等の風評、「長期にわたる案件」であ
  ること等によって、「日頃の話題にのぼりにくくなっています」が、本件が争点となっ
  た市長選挙は、上記の通り「LRTを期待していない」結果となりました。
   薄氷を踏む思いを知らされた市長選挙の後、佐藤宇都宮市長は、「認可申請を先送
  り」して、正しく・丁寧な説明をしたいと、出費に糸目をつけず、物・量とも目に余
  る「大キャンペーン」を実施しておりますが、その成果を「把握し、確認しないま
  ま」、「29年8月9日、栃木県知事へ工事施行認可申請書の進達」を依頼しました。
  大いに疑問であります。
   「プロジェクトとして体をなさない」、「自信のない」、「疑問だらけであり得な
  い」推進手法です。
 2)国土交通省の国民目線による「厳しい審査」に耐えられないことについて
   本件、「国への申請」になりますと、厳しい国民目線の審査等が待っています。
   議員の皆様は、予想されているでしょうが、@「『全体計画の策定』をもって市民
  の期待を確かめることなく」、A「JR宇都宮駅『東部地区のみ』の部分計画での申
  請」では、「審査の入り口」で門前払いになるはずです。
   到底、国土交通省(関係4局)等の審査を経て、『認可』にたどり着くとは考えら
  れません。
   私達、誇り高い栃木県民は、「国民目線からかけ離れた申請」とされ、「頓挫する」
  ことを承知で「申請させる」わけにいかないのです。
   ついては、「宇都宮市にLRTは必要ない」として、「LRT整備計画の白紙撤回」
  を求めている私達宇都宮市民の思いをご理解、ご賢察のうえ、栃木県議会議員の責任
  において、県道の道路機能を大きく損ねるLRT敷設・『県道の占用』に、『反対』・
  『否決』をいただきたく陳情いたします。

追記
 *清原工業団地造成分譲等残余金の使途について
  清原工業団地造成分譲等を行った宇都宮市街地開発組合が役目を終え、解散をするに
 当たって、残余金118億円の活用が検討されているとの報道があります。
  その残余金の有力な使途に、本件、宇都宮市が進めるLRT整備計画(東部地区・消
 費税抜きで458億円)に活用することが有力な選択肢とありました。
  その理由が、同工業団地が立地する「鬼怒川東部へ向かう渋滞対策」にあるのであれ
 ば、本会が提案の「飛山城跡南側へ、道路橋の架橋」がより有効なはずです。「LRT
 ありき」でなく、清原工業団地に稼働の企業等の皆様の要望を把握して検討すべきです。
  貴議会への協議の際には、栃木県民が納得のいく結論を出していただきたくお願いを
 いたします。
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