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第6号(平成15年) 生活習慣病の治療に代替医療を第一選択とする医療制度改革に関する陳情(二)

受理番号 第6号
(平成15年)
受理年月日 平成15年6月11日
付託委員会 厚生環境委員会 委員会付託年月日 平成15年6月20日
議決結果 不採択 議決年月日 平成15年6月30日
紹介議員
第6号(平成15年)
  生活習慣病の治療に代替医療を第一選択とする医療制度改革に関する陳情(二)

陳情の要旨
 生活習慣病の治療に代替医療を第一選択にすることにより効率的で質の高い医療サービスの実現と増え続ける医療費の抑制さらに予防医療の実現が可能になる。
趣旨
 私の住んでいる○○市の平成十五年度の予算をみると、税収は約百五十四億円なのに歳出の予算は約五百八十四億円、この中に国民健康保険特別会計は約八十六億円、老人保険特別会計は約七十八億円、介護保険特別会計は約三十七億円にもなり、今までの市の貯金も底をつき財政は破産寸前です。医療費の削減は急務です。
 現在、日本の医療費は年間三十三兆円、しかも毎年一兆円づつ増えています。医療ミスも多く、病人は増える一方、しかも西洋医療の治療を受けてもなかなか治らないなど医療に対する不信は深いのです。
 読売新聞(二〇〇三・四・一一)によると、老人医療費の増加などで昨年度の日本の健康保険組合の九〇%が赤字組合で、一部の健康保険組合は解散しています。
 私の知っているある女性はうつ病で十年間も西洋医療の薬を飲んでいるが病状は良くなるどころか悪くなる一方です。最近では体がだるい、頭がボーとする、気分が悪いなどでほとんど一日中寝ています。ある男性は高血圧で、医者から薬を一生飲むように言われています。これでは病人は減りそうもありません。
 代替医療は西洋医療(薬、手術、放射線療法中心)以外の効果のある全ての治療法を含みます。甲田式、鶴見式などの食事療法、運動療法、玄米発酵食品などの機能性食品、アロマテラピー、マッサージ、整体、交流磁気治療器などの理学療法などを含みます。
 生活習慣病の治療が西洋医療から代替医療へと移行しているのは世界的な傾向です。アメリカでは国家が西洋医療による生活習慣病の治療に失望し、今では率先して代替医療の研究に莫大な予算を投入しています。アメリカでは西洋医療よりも代替医療の比重が高くなっています。
 これからは病人、老人の寝たきりの少ない社会を作る必要があります。現在の患者はほとんどが生活習慣病です。生活習慣病に対して現在、病院で行われている西洋医療は無力です。東京共済病院内科医師の高野利実さんは西洋医療の治療では九〇%は良くならないか逆に悪くなると言っています。生活習慣病に対する西洋医療が一〇%しか有効でないとすれば、医療費三十三兆円のうち約三十兆円を捨てているのと同じです。三十兆円の無駄はあまりにも大きすぎます。こんなことしていたら国が滅びてしまいます。
 新潟大学大学院医歯学研究科教授のAさんは三大医療(薬、手術、放射線療法)は体内で大量の活性酸素を発生させ免疫力を落とすのでしないことをすすめています。
 Bクリニック院長のCさんは生活習慣病のガンの治療で手術、抗ガン剤、放射線を使用しなくても、腸をきれいにし機能性食品を組み合わせることでガンが消えることを発表しています。
 D医院(大阪府八尾市)のE院長は薬、手術、放射線を使用せずに代替医療で四十年間に、七千人以上の患者を指導し、末期ガンや糖尿病、膠原病などの難病を治癒させています。「現在、医者から見放された百二十人のガン患者を指導していますが、ガンが消失した例は数え切れません」と甲田院長は述べています。
 二〇〇三年四月十九日から二十日のNPOガンの患者学研究所主催の千百人集会に参加しました。ガンを治した百人と治したい千人が二日間、徹底的に語り合う集会です。ガンを治した方の体験談を聞きましたが、食事を中心とした生活習慣を変えることが最も大事であることがわかりました。抗ガン剤などの三大療法を拒否してガンから生還しています。生活習慣病の解決は生活を改善する以外にないのです。
 アメリカでは医療ミスによる死亡が年間約四万件から約十万件あります。日本の医療ミスの死亡件数はアメリカと日本の人口比や情報公開していない日本の医療制度から判断してアメリカの半分よりもはるかに多いと予測されます。南洋医療の薬で失明したり、手術の後遺症で苦しんでいる人も沢山います。医療ミスは例え一件でもあってはならないものです。あなたが被害者の立場で考えればわかることです。人の命は何物にも代えがたいものです。新聞報道される日本の医療ミスは氷山の一角です。泣き寝入りや闇に葬られる医療ミスは沢山あるはずです。
 代者医療は患者に優しい治療法です。代替医療は手術や入院がほとんど必要ないので医療ミス、医療費は激減するでしよう。患者が手術の後遺症や薬の副作用で苦しむこともなくなります。
 これからの病院、医師は治療にどれだけ薬を使ったか、どれだけ手術をしたかではなく、どれだけ有効な治療をしたか、どれだけ病気の予防に努力したかで報酬を受けるようにすべきです。病気の予防に努力し健康保険を使用しなかった人は収めた保険料の半分は病気の予防に使用出来るようにすべきです。代替医療の採用で浮いた医療費を病気の予防に回すことができます。
 国に対して生活習慣病の治療の第一選択肢に代替医療をとりあげるように意見書を提出されることをお願いします。
結論
 現在、健康保険組合の再編成が討論されていますが、代替医療を生活習慣病の第一選択肢に採用すれば、増え続ける医療費を削減し、浮いた分を病気の予防を含めた質の高い医療サービスの実現に当てることができます。
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