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第3号(平成15年) 生活習慣病の治療に代替医療を第一選択とする医療制度改革に関する陳情(一)

受理番号 第3号
(平成15年)
受理年月日 平成15年4月17日
付託委員会 厚生環境委員会 委員会付託年月日 平成15年6月20日
議決結果 不採択 議決年月日 平成15年6月30日
紹介議員
第3号(平成15年)
  生活習慣病の治療に代替医療を第一選択とする医療制度改革に関する陳情(一)

陳情の要旨
 生活習慣病の治療に代替医療を第一選択にすることにより効率的で質の高い医療サービスの実現と増え続ける医療費の抑制さらに予防医療の実現が可能になる。
趣旨
 現在、日本の医療費は年間三十三兆円、しかも毎年一兆円増えている。医療ミスも多く、しかも西洋医療の治療を受けてもなかなか治らないなど医療に対する不信は深いのです。
 私の知っているある女性はうつ病で十年間も西洋医療の薬を飲んでいるが病状は良くなるどころか悪くなる一方です。最近では体がだるい、頭がボーとしてほとんど一日中寝ています。ある男性は高血圧で、医者から薬を一生飲むように云われています。
 読売新聞(二〇〇三・四・一一)によると、老人医療費の増加などで昨年度の日本の健康保険組合の九〇%が赤字組合でした。一部の健康保険組合は解散しています。
 代替医療は西洋医療以外の効果のある全ての治療法を含みます。視聴率の高い健康番組、日本テレビのおもいっきりテレビ、フジテレビのあるある大事典、テレビ東京のクスリになるテレビなどで紹介されているのが代替医療です。現在、多くの人が代替医療を求めています。NPO日本綜合医学会式、鶴見式などの食事療法、運動療法、玄米発酵食品などの機能性食品、アロマテラピー、マッサージ、整体、交流磁気治療器などの理学療法などを含みます。代替医療は生活習慣病の治療の主流になろうとしています。アメリカでは政府が莫大な予算をつけて研究しています。アメリカは全米有数の大学十校(ハーバード大学、スタンフォード大学、コロンビア大学など十校)を選び、代替医療を研究する機関と臨床の場を設けました。現在、米国の医療の約半分は代替医療が使用されています。
 日本内科学会でも二〇〇二年に代替医療を研究する専門委員会が設置されました。医師も代替医療を知らないとすまない時代になってきたのです。この傾向は世界的なもので現代西洋医療だけでなく病気を癒すことの出来る方法全てを融合発展させる統合医療を目指しています。
 生活習慣病(ガン、糖尿病、高血圧症、高脂血症、肥満など)の治療には、患者に優しい安全で体質を改善し病状を根本から治療出来る代替医療を選択すべきです。
 現在、病院で行われている対症療法を中心とする西洋医療は細菌性の病気、交通事故などの外科手術が必要な時は非常に有効ですが、生活習慣の改善、体質の改善を必要とする生活習慣病の治療には適していません。現在のほとんどの患者は生活習慣病です。
 生活習慣病のガンの治療を例にとると、手術、抗がん剤、放射線療法の三大療法は本当に患者のためになっていると思えません。
 代替医療でガン治療のよい成績をあげている鶴見クリニック院長の鶴見隆史さんは著書「ガンに克つ代替医療の本命 評言社」の中で次のように云っています。
・ガンの三大療法はガンが治らない療法である(一二頁)
・何千例の病理解剖をやってきた医者が、抗がん剤をやるとほとんど死ぬと言っている。(一五頁)
・あるガンセンターの歴代の院長が全てガンで亡くなっている。ところが、ここ数代の院長は患者に使用する抗がん剤を自分には使用していない。抗がん剤を使っても治らない。使えば副作用でかえってつらい。そのことをよく知っているから使わない。(一六頁)
・一九九〇年 アメリカ政府の諸政策を立案するための基礎調査を行う議会技術評価局(OTA)のガン治療法の調査レポートの中で通常療法(三大療法)では治らない末期ガンが非通常療法(代替療法)でたくさん治っている事実があると述べている。(一六頁)
・抗ガン剤治療の最大の問題点は効果がないほうが多いのに、きわめて重篤な副作用が出現するということです。(一九頁)
・放射線療法は一時的に効果を上げてもあとあと必ずといってよいほど転移が出現する。
 生き残るガンは耐性を持ちさらに強くなる。放射線照射でガンは散るともいわれている。チェルノブイリ原発事故後、白血病その他のガン発生は大変なものだった。放射線の正体なのです。(二八頁)
・放射線療法で新たなガンが発生する。(三〇頁)
・手術でガンを治すことは出来ないと知れ。手術後に転移することはけっこう多い。五年生存率が九〇%を超えるガンであっても五年すぎから転移し死ぬ例が多いことはあまり知られていない。(三四頁)
・五年間に転移だらけになっても五年生きていれば五年生存率は高いとされ手術に成功したと見なされる。(三五頁)
・(手術で)臓器を取られるダメージは想像以上に大きい。胃ガンで胃を切った人は味覚が急に狂うといわれ、何を食べてもおいしくないという人が多い。そういう不便をかこっても治るならいいのですが転移して結局治らないというのが手術の現状なのです(三八頁)
・現代人がこれだけ豊かな暮らしをし衛生的にも恵まれた環境にあり、医療も進歩しながら病人が減らないのは一つは西洋医療が相変わらずの対症医療であることと、人々の暮らしの仕方が免疫力を低下させる方向へ向かっているためです。(五四頁)
・病気に対峙したとき一番大事なことは原因を治すことだと思います。原因を追求するとき食生活の改善に行き着かざるを得ない。食生活を改善し腸をきれいにし血をきれいにするとほとんどの病気は治ります。(七三頁)
・許しくは前記の鶴見先生の著書をご覧下さい。
 新潟大学大学院医歯学研究科教授の安保 徹さんは三大療法は体の中に大量の活性酸素を発生させ免疫力を落とすので避けるべきであると云っています。
 東京共済病院内科医師の高野利実さんは月刊誌(もっといい日 二〇〇〇年九月号)の中でつぎのように云っています。「最先端医療をもってしても、治せる病気はごくわずかです。いろいろな病気を抱える百人の患者さんがいるとき、現代医療(西洋医療)によって明らかな治療効果を得られるのは十人程度と言われています。残りの約九十人は、現代医療(西洋医療)からほとんど影響を受けないか、むしろ、悪影響を受けているということです。ロバート・メンデルソンの「医者が患者をだますとき(草思社)」の中で、メンデルソンは、医者が長期のストライキをしたときに、その地域の死亡率が減少した例を紹介して、医者が仕事をやめると世の中が平穏になると言っています」。
 生活習慣病に対する西洋医療が一〇%しか有効でないとすれば、医療費三十三兆円のうち約三十兆円を捨てているのと同じです。
 患者のためになる医療制度にすることが第一です。三十兆円の無駄はあまりにも大きすぎます。生活習慣病に有効な代替医療を第一選択肢として採用してください。対症療法の西洋医療の薬を飲み続けることを避けることが出来ます。代替医療は生活習慣病を根本的に治療します。代替医療は手術することがないので、現在手術や薬で生じている医療ミス
は大幅に減少します。
 アメリカでは医療ミスによる死亡が年間約四万件から約十万件あります。日本では情報が公開されていませんがアメリカと日本の人口比から判断して少なくともアメリカの半分の死亡件数はあると考えられます。医療ミスは手術、入院、副作用の強い薬の使用から起きているように思います。医療ミスは例え一件でもあってはならないものです。人の命は
何物にも代えがたいものです。新聞報道される日本の医療ミスは氷山の一角です。泣き寝入りや闇に葬られている医療ミスは沢山あるはずです。
 代替医療の採用で浮いた医療費を病気の予防に回すことが出来ます。病気の治療と予防にバランスのある投資をするべきです。これからの病院、医師はどれだけ有効な治療をしたか、どれだけ病気の予防に努力したかで報酬を受けるようにすべきです。病気の予防に努力している人や病院、医師が報われる医療制度にして下さい。すでに外国で実施されているように、病気の予防に努力し健康保険を使用しなかった人は収めた保険料の半分を自分の病気の予防に使用できるようにすべきです。
 代替医療は病気の根本から治療する方法です。現在の健康保険制度を持続、発展させるためにはぜひ必要です。
 ぜひ、生活習慣病の治療の第一選択肢に代替医療を取り上げていただきたいと思います。
 必要なら構造改革特区で検証していただきたいと思います。
結論
 現在、健康保険組合の再編成が討論されていますが、代替医療を生活習慣病の第一選択肢に採用すれば、増え続ける医療費を削減し、浮いた分を病気の予防を含めた質の高い医療サービスの実現に当てることができます。
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