現在位置 :トップページ › 意見書・決議 議決結果一覧 › 牛海綿状脳症(狂牛病)の防疫対策の強化を求める意見書
番号 | 第863号 | 議決年月日 | 平成13年10月5日 |
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議決結果 | 可決 | ||
牛海綿状脳症(狂牛病)の防疫対策の強化を求める意見書 千葉県内の酪農家の牛が国内で初めて狂牛病と確定された。 狂牛病は、一九八六年に世界で初めて英国で発生して以来、欧州諸国を中心に拡大したが、日本で発生するリスクは極めて低いとされてきただけに、この度の事態は深刻に受け止めなければならない重大な問題である。 狂牛病の感染経路は、輸入飼料の肉骨粉である可能性が高いと言われているものの、未だ解明されていない点が多く、社会的不安が高まっている。 このような状況の中で、韓国や台湾などは、日本からの牛肉等の輸入を即時停止したほか、国内においても、風評により消費が落ち込むなど、その影響が広まりつつあり、全国でも有数の畜産県である本県にとっては憂慮すべき問題である。 国では、これまでも、狂牛病を法定伝染病に指定した上、様々な対策を実施してきたが、結果的にこのような事態が生じたことから、今後、防疫対策の一層の強化と適切な情報公開が必要である。 よって、国においては、畜産物や畜産物加工品の更なる安全性を確保するため、輸入飼料の検疫の徹底等を図るとともに、感染源と見られる肉骨粉の販売ルートなどの実態把握と狂牛病の原因究明に努め、この問題の早期終結に全力をあげること、さらには、風評などにより畜産農家に甚大な被害が生じることのないよう速やかに必要な措置を講じることを強く要望する。 右地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。 平成十三年十月五日 栃木県議会議長 石 島 保 男 内閣総理大臣 財務大臣 厚生労働大臣 あて 農林水産大臣 衆・参両院議長 |